2015年6月16日火曜日

消えて往く絶滅危惧作業に物思う

私は、ノーメンテナンスが好きだ、、

繁雑なメンテナンスを要求する部品は、摩耗・損傷が激しい事の裏返しだ、、

故に、オイル交換も嫌いだし、グリースアップも嫌いだし、ポイント交換も調整も嫌いだった。

欧州が主導したエンジンオイルの交換時期延長は、

リングや燃調まで含めた壮大な計画の結果、2万キロ無交換推奨が普通になった。

今も、ヤナセや老舗の工場長世代は、オイル交換は2000キロ!と断言する。

え?1回旅行したら、、終わるがな、、、

部品の摺動部がラッピングされ、様々な最終処理が施された回転部品は、

摩耗しなくなった、、

ダイヤモンド砥石でホーニングされたシリンダーの磨耗は、異常に減少した。

プラトーホーニングしたら、初期摩耗量は激減するしなぁ、、

表面処理・研磨方法の進歩は、リングやピストンの磨耗を抑制した。

その結果、町のショップでオイル交換という行為が無くなった。

車は、手間のかからぬ存在になってきているのだ。

その結果は、ショップの減少、街の整備工場の消滅、、ディーラーの巻取りと、

自動車産業は縮小に向かい、多くの関係者が失業し転職した。

ユーザー車検も、それを加速させた、、、

同時に、円高、ユーロ高は、車の構造自体を簡略化の方向に加速させた、

もはや、オイル交換自体が、絶滅危惧作業だ、、

毎年2万から3万、、昔は5万キロは走って居たが、、、

それだけ走っても、半年に一回しかオイル交換しないモンなぁ、、

灰分もすごく減ったし、スラッジを生成するZDTPみたいな成分も減った、

エンジンオイルの場合は、スラッジと酸化物がメインで夾雑物無いもんなぁ、、

そして、エンジンオーバーホールも無くなったよなぁ、、、

街の自動車屋さんは、重整備する程の車は無いから、

これから趣味性の高い車両を相手にするトコしか残れないな、、

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