2015年6月23日火曜日

ぼろ儲けの手段に成り果てたオーバーホールに物思う

オーバーホール、分解整備で、リング交換や、メタル交換、

そこに至る途中で、部品を修正したり、ついでにチューニングしたりするんだが、

部品が無いからと、長いボルトに変更したり(何の為にバランス取りしてある?)、

何を考えたか、インテークバルブをエキゾーストバルブとして使用したり、

曲がってしまっているクランクをそのまま使用したり、

メタルクリアランスも測定する必要など認めないんだろうな、

部品の精度が必要な個所を損傷させたり、

嗚呼、オーバーホールですらも、普通に行う事が出来ないショップが普通になったか、、


カーボン除去、リング交換、バルブシートカット、シート修正、色んな事をするのが、愉しかったが、、

少なくとも、オーバーホールする前よりした後が調子が良くなる事を確認し、

そうでなければ、やり直すのが普通だと思ったが、、、


今でもリンク品エンジンを常備しているのは、マツダのロータリー位だろ?

マツダもディーラーでのオーバーホールを行わなくなった。

技術は個人のモノであって、個人の技術に依存する仕事は、

個人が居なくなったら終わりだ。

故にそういった作業ですら、分業化して、高度な技量を必要としないレベルに留め、教育コストを引き下げるのが、現行の基本だから、

仕事を依頼するなら、一定規模の集団でなければ、ならんので、非常に危険なショップばかりになってしまった訳だ。

既にオーバーホールと言う仕事は、何度も経験しているスペシャリストしか、

行えない高度な技量になってしまっている。

そして、スペシャリストの居なくなったショップでは、マトモな作業が困難な重整備なので、事前に凄まじい程の調査が必要なんだが、

オーバーホールと言う重作業には、もう一つの暗黒面があって、

何をしたって、ばらさないと分からないから、ぼろ儲けの手段として、不良ショップが不正利益を獲得する為のメソッドになっているのだ。

従って、エンジンオーバーホールしたら、もう一回と言う初期化詐欺の無限ループに取り込まれてしまう危険性が異常に高い。

悪貨は良貨を駆逐する、、

志を高く持ってメカニックを志し、研鑽を重ね、一国一城の主になったが、

ぼろ儲けしたい、矜持を失い、誇りを忘れ、捨て去り、、

顧客をカモとしか見なくなった人々が、ここまで蔓延する様になったか、、

ブン回すなら、現行のノーマルエンジンなら5万か、、、

いじったエンジンなら2万で、オーバーホールしたくなるくらい消耗する筈だが、

いじったロータリーなら1万でオーバーホールが必要だな、、

100万盗られて、また100万、、、それがエンジンオーバーホールの基本、、

だとしたら、、得られる満足感の代償は、、少々高過ぎるなぁ、、

車は耐久消費財としては、過重に支出を求められる存在に成り果てたか、

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